TMPGEnc Video Mastering Works 5でDTS-HD Master Audioの動画を処理させる方法

TMPGEnc5では、DTS-HD Master Audioで記録されている音声の場合、映像・音声解析が正常に行えず、映像が見つからない、音声が正常に再生できないなど、編集作業が行えない場合があります。
// 僕の環境の場合、DTS-HDの場合は、100%だめでした・・・。
でも、ようやく処理させる方法を見つけましたので、備忘録もかねて記載したいと思います。
こちらで、紹介する方法は、あくまで当方の環境で動作したもので、100%動作するものではありません。もちろん、実行される場合は、自己責任でお願いします。

準備するもの

DTS-HD形式の音声を分離

tsMuxeRを実行します。目的のm2tsファイルを、tsMuxeRにD&Dすると、解析されます。
ここでcodecが、DTS-HDとなっているものがありますので、そちらのチェックボックスを選択します。

OutputでDemuxを選択し、適当な箇所へ書き出します。

DTS-HD形式の音声をAC3形式へ変換

EAC3toGUIを実行します。
Source fileに先ほどの手順で変換したファイルを指定。Destination fileに変換先を指定します。

画面下の、Convertをクリックすると、変換が開始されます。

しばらく待つと、.ac3ファイルが生成されていれば成功です。

映像と音声を多重化

ここで、映像と音声を多重化(mux)します。
tsMuxeRを再び実行します。
目的のm2tsファイルをD&Dします。
先ほど作成した、.ac3ファイルをD&Dします。
画面の関係で、キャプチャできないのですが、以下を選択します。
codecが[H.264]の行(映像)
codecが[AC3]の行(音声)
codecが[PGS]、langが[jpn]となっている行(字幕)
以上の3つを選択し、OutputのM2TS muxingを選択し、Start muxingを実行します。

しばらくすると、完了します。
この作業は、ディスクに非常に大きな負荷をかけるので、読み込み元のm2tsファイルがあるドライブと、書き込み先のドライブを物理的に分けたほうがよいと思います。
これで、TMPGEnc5で読み込めるファイルが完成しました。

TMPGEncエンコード

ウィザードでTSファイルの解析で、生成したm2tsファイルを選択します。
後は、適当にエンコードすれば、完成です。

結びに

以前のエントリで、HandBreak、AviUtlを使った方法でエンコードしていましたが、今後はこの方法に変更したいと思います。もちろん、AviUtlと他のソフトウェアを使えば、同等のことを費用をかけずに、行うことができます。映像や音声の品質については、違いがあるかどうかあんまりわからないのではないかと思います。手間という点では、TMPGEnc5は楽でいいと思います。